「言の葉の庭」の聖地巡礼!
『言の葉の庭』とは、『君の名は。』『天気の子』などで有名な新海誠監督によるアニメ作品です。
当時はまだほぼ無名の監督だった新海誠監督。にもかかわらず『言の葉の庭』は大人気アニメとなり、新海誠監督は多くのアニメファンから高い評価を得ることになりました。
ここでは、圧倒的な映像美に彩られた新海誠監督のアニメ作品『言の葉の庭』の様々なシーンに登場する実在の場所について、『言の葉の庭』の聖地としてまとめてご紹介します。聖地巡礼にぜひお役立てくださいね!
言の葉の庭のあらすじは?
2013年に公開された『言の葉の庭』は、『君の名は。』『天気の子』などで一世を風靡した新海誠監督によるアニメ作品です。
それまでも新海誠監督が作り出す『秒速5センチメートル』や『星を追う子ども』などの作品には多くのアニメファンが魅了されていましたが、『言の葉の庭』は新海誠監督の名をより広く、アニメファン以外の一般層にまで広めた最初のきっかけと言っても過言ではありません。
物語はほとんどのシーンが雨の日に展開されており、その繊細で美しい描写はすでにその後の『君の名は。』『天気の子』といった作品を彷彿とさせる完成度。46分と短い作品ですが、見ごたえは十分です。
物語の主人公は、靴職人を夢見るタカオと女性教師ユキノ。雨の日に庭園で靴のデザインを考えているタカオは寂し気な空気を纏うユキノと出会い、ふたりは少しずつ惹かれ合っていきます。
大きな夢を抱えながらも揺れる心を抱えるタカオと、理不尽な孤独感にさいなまれて心を病んでしまったユキノ。ふたりの淡い恋物語を描いた儚く美しい作品です。
言の葉の庭のメイン舞台は新宿御苑!新宿御苑はどんなところ?
『言の葉の庭』の舞台となった美しい雨の庭園。そのモデルとなった場所は、新宿区にある新宿御苑だとされています。
東京メトロ丸ノ内線新宿御苑駅からすぐにある新宿御苑は、都内のど真ん中とは思えないほど緑豊かな環境の広い庭園。江戸時代に信州高遠藩主、内藤氏の屋敷があった広大な土地に作られた、由緒正しい庭園です。
最初は皇室の庭園として造られましたが、戦後に一般に開放され、現在の姿になりました。
豊富な緑と四季折々に咲き誇る草花、そして歴史ある建造物など、普通に観光するだけでも見所が多く、何よりそこにいるだけで心が落ちつく癒しの空気が流れています。美しい自然の中で展開される『言の葉の庭』の世界観や映像美にぴったりのロケーションです。
■新宿御苑アクセス情報
住所:〒160-0014 東京都新宿区内藤町11
アクセス:新宿御苑前駅または新宿三丁目から徒歩5分
地図
言の葉の庭の聖地まとめ!シーンごとに聖地をご紹介
『言の葉の庭』の主な舞台となった新宿御苑。新宿御苑にある映画本編で登場する実在の場所をシーンごとにご紹介ます。新宿御苑からほど近い他の聖地も合わせてご紹介するので、是非参考にしてみてくださいね!
言の葉の庭の聖地@冒頭に登場する美しい池
『言の葉の庭』の聖地を巡るなら、おすすめなのは雨の日。しとしとと静かに雨の降る日に新宿御苑に向かえば、そこはまさに『言の葉の庭』の世界です。
新宿御苑に入ったら、最初は、映画冒頭に登場した池を探してみましょう。新宿御苑の中には、様々な種類の庭園があります。『言の葉の庭』の舞台となるのはその中でも、地図に「日本庭園」と記されている周辺。この辺りには美しい池があります。
実際に行ってみると、長く枝を垂らした木々の葉の一枚一枚まで、映画の中でリアルに描写されていることがよくわかります。水面に移り込む葉の様子まで本物そっくり。実際に写真に撮って、アニメと見比べてみるのがおすすめです。
言の葉の庭の聖地Aタカオとユキノが出会う東屋
主人公・タカオとユキノが出会うのは、庭園の中にある東屋。ふたりは約束をすることもなく、雨の日だけ東屋の中で逢瀬を重ねます。
ふたりが心を交わす東屋のモデルは、新宿御苑の日本庭園にある東屋です。緑に囲まれたロケーションから年季の入った木造の質感まで、アニメそのままの東屋がそこにはあります。
ユキノはここでチョコレートを食べながらビールを飲んでいたり、タカオが作ってきたお弁当を口にします。心を病んでしまい、味覚障害を起こしているユキノは、タカオが作ったお弁当にだけは味を感じることができるようになります。
ひとつだけ注意したいのが、実際の新宿御苑では飲酒が禁止されていること。登場人物が食べていたものを同じ場所で食べるのも聖地巡礼の醍醐味ですが、ユキノのようにビールを飲むのはやめておきましょう。チョコレートは大丈夫ですよ。
タカオがユキノの足を採寸し、靴のデザインを考えるのもこの東屋の中。友達や恋人と一緒に行って、あのロマンチックなシーンを再現してみるのも素敵ですね!
言の葉の庭の聖地Bタカオが夢を語った藤棚
東屋での交流を通して少しずつ距離を縮めていくタカオとユキノ。その中で、タカオはユキノに将来について話します。靴職人になりたいという夢を、タカオがユキノに語るシーン。その舞台となったのが、美しい藤の花が咲く藤棚です。
新宿御苑の藤棚は、観光客などからも人気の観光スポットのひとつ。日本庭園の池のほとりにある、幻想的なスポットです。
藤の見ごろは4月中旬ごろ。どうせなら藤の花が美しく咲き誇る季節に行ってみたいところ。デートなどにもおすすめのスポットなので、是非チェックしてみてくださいね。
このシーンで注目したいのが、タカオは傘を閉じ、ユキノは傘をさしているところ。それぞれの傘はふたりの距離感をあらわしているのだそう。もしもカップルで行くなら、雨の日を狙って傘を持って行き、記念撮影してみてはいかがでしょうか?
言の葉の庭の聖地Cユキノの最寄り駅・JR千駄ヶ谷駅
タカオとユキノは新宿御苑で束の間の触れ合いを経験しますが、ふたりにはそれぞれの生活があります。ふたりの悩みや孤独が表れているシーンで特に印象的なのが、それぞれが利用している駅のシーン。
ユキノの自宅からの最寄り駅は、JR千駄ヶ谷駅です。心を病んでしまい、電車を何本も見送って結局電車に乗れず出勤できないユキノの様子が印象的な駅のシーンは、JR千駄ヶ谷駅のホームがモデルになっています。
ユキノは庭園に訪れる時、JR千駄ヶ谷駅の方角から新宿御苑の千駄ヶ谷門を目指して歩き、千駄ヶ谷門から東屋へ向かっているようです。ユキノの歩いた道を体験するなら、JR千駄ヶ谷駅から千駄ヶ谷門を目指すのがおすすめです。
■JR千駄ヶ谷駅情報
住所:〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷1-35
地図
言の葉の庭の聖地D印象的なシーンが多いJR新宿駅
一方、タカオが日頃利用している駅はJR新宿駅。いわずと知れた、日本一利用客が多い駅です。
JR新宿駅の描写は映画の随所にちりばめられ、都会の喧騒を象徴するようなシーンとして扱われています。電車がやってくるホームをはじめ、線路の遠景、ルミネ新宿の外観やビル群など様々に切り取られる新宿の風景は、見慣れているはずなのにとても美しく、幻想的です。
タカオはJR新宿駅から新宿御苑へ向かい、新宿門から入って日本庭園を目指しているようです。
重なり合うことのない場所で暮らすふたりの間をつなぐ存在として、新宿御苑が存在しているようですね。
おすすめの聖地巡礼プランは、カップルでそれぞれJR千駄ヶ谷駅とJR新宿駅に分かれてスタートし、新宿御苑の東屋で会うプラン。儚い逢瀬を重ねるタカオとユキノの気持ちを味わうことができるかもしれませんよ!
最後に
新海誠監督が手掛けた知る人ぞ知る名作『言の葉の庭』の聖地巡礼情報をご紹介しました。いかがでしたか?
この映画の舞台は、東京に暮らしている方なら見慣れた風景である新宿。でも、圧倒的なリアリティと幻想的な雰囲気を兼ね備えた映像美によって再現された映画の世界の新宿は、信じられないぐらいに美しくロマンチックです。
『言の葉の庭』の聖地巡礼をしてみれば、見慣れた景色の美しさに改めて気がつくかもしれませんよ^^